2025年安田記念（G1）AI最終展望

レース概要

開催日：2025年6月8日（日）
開催競馬場：東京競馬場 芝1600m（左）
出走頭数：18頭（予定）
今年はマイル戦でありながら先行勢も差し勢も粒ぞろいで、総合力と瞬発力の両立を問う舞台。馬場は前週の日本ダービー終了後も高速状態を維持しており、当日の天候予報は晴れ。例年より時計勝負の色が濃くなる公算が大きい。

馬場・展開想定

・高速芝＋内柵替わり２週目で内外の差は小さく、ラップは前半34.4〜34.7秒付近を想定。
・行く気を見せるタイプは6番アグリコタージュ、9番インダストリアなど。先行勢の隊列が比較的スムーズに決まれば、4F目からのロングスパート戦。
・今開催の東京芝はL2最速型が顕著で、直線入口の位置取りは「前目で脚を温存→ラスト2F10秒台前半で伸び切れること」が好走条件。

AIが導いた上位評価馬

◎本命　10番 ジャンタルマンタル
AI総合指数：97.8（全18頭中1位）
・前走マイラーズCは外厩帰り＋58kgで上がり32.9秒。今回2kg減で叩き2走目。
・東京芝1600mは新馬戦以来2戦2勝。ラスト3F11.2-10.9-11.0のトップスピード持続性能はこの舞台の理想値。
・想定通過順は5〜7番手外目。前が淀みなく流れる展開は歓迎で、直線半ばで一気に抜け出す設計。

○対抗　17番 ジュンブロッサム
AI総合指数：92.4（同2位）
・前走京王杯SCは上がり最速33.4秒で0.1差2着。緩いペースからのL2特化型を難なく差し込んだ内容が秀逸。
・広いコース替わり＋距離延長はむしろプラス。外枠17番は加速区間で壁をつくらずに済むため折り合い面も心配なし。
・想定ラップ34.6−46.0−11.1にマッチし、差し決着なら◎を脅かす。

AI指数上位10頭（数値は内部指数順）

1位 10ジャンタルマンタル 97.8
2位 17ジュンブロッサム　92.4
3位 06（非公開）90.1
4位 01（非公開）88.7
5位 09（非公開）87.5
6位 14（非公開）86.9
7位 05（非公開）85.4
8位 11（非公開）84.0
9位 08（非公開）83.6
10位 02（非公開）82.1
※3位以下は指数のみ提示。詳細コメントは会員向けレポートに記載。

騎手・厩舎ローテーションの焦点

・ジャンタルマンタル（調教師：池江泰寿‐騎手：川田将雅）…川田騎手は過去5年の安田記念で【1.1.1.1】複勝率75%。同馬の調教は栗東坂路4F50.7秒−12.0秒の自己ベスト更新。
・ジュンブロッサム（調教師：友道康夫‐騎手：C.ルメール）…ルメール騎手は東京芝1600m重賞の複勝率45%超。直前CW追い切り6F80.9−11.4は先週の時計と比較しても伸びやすい馬場で終い重点、負荷十分。

AI推奨馬券戦略

【単系】
◎ジャンタルマンタルの単勝に妙味。想定オッズ3.5倍前後なら勝率28%超のAI試算と乖離無し。

【馬連／ワイド】
10−17を厚めに。異常投票が入らなければ馬連6.8倍前後、ワイド3.0倍前後で収支プラス域。

【3連系】
フォーメーション（3連単マルチ）10⇔17→[01,06,09,14]を計24点。AI確率では的中率12.2%、期待値140%前後。

リスクファクターとヘッジ

1. 馬場含水率…当日朝に雨が降れば内有利傾向が増幅し、前残りシナリオへ転換の可能性。
2. ペース変動…先行候補が互いに譲らず前半34秒0を切る展開になると瞬発力よりも持久力比重が上がり、指数7位以下の粘り強い先行馬が浮上する余地。
3. スタート…ジャンタルマンタルは出遅れ率10%。五分に出れば死角は小さいが、出負けすると17番との位置関係が逆転し差し届かずのリスク。

総括

AIの計算上、ジャンタルマンタルの勝率が抜けており、ジュンブロッサムとの２強構図。高速決着想定のため、直線までにロスなく運べる機動力が鍵となる。上記２頭から指数3〜6位の内枠勢への流しを基本線とし、雨やペース乱戦があれば前残り型の穴（指数下位でも位置取り先行タイプ）にシフトしてヘッジを掛けるのが玄人向けの立ち回りになる。

以上、2025年安田記念に向けたAI最終レポート。直前の天候と馬場差を最終スクリーニングしつつ、資金配分を調整して臨んでほしい。